図書館単独整備の方針を決定するまでの経緯について
令和6年度に行った「常滑市公共施設アクションプラン」の改訂(令和7年3月31日)により、図書館は「市民文化会館・中央公民館と複合化」する方針から「単独整備」する方針へ、取組方針を変更しました。
常滑市立図書館の方針に関する過去の経緯
平成27年度 | 図書館の耐久度調査(鉄筋腐食、コンクリート中性化、コンクリートの中の塩化物量による劣化度の調査)を実施し、最低区分の「残存耐用年数20年未満」であることが判明 |
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平成28年4月 |
常滑市公共施設等総合管理計画(※1)において、以下の取組方針とした。
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平成30年2月 | 常滑市議会公共施設あり方検討特別委員会において、庁舎、図書館、市民文化会館(ホール規模300席程度)・中央公民館を複合整備する方針を表明 |
平成30年2月 | 市庁舎、図書館、市民文化会館・中央公民館を複合整備する方針を含む常滑市公共施設アクションプラン(案)を公表し、パブリックコメントを実施 |
平成30年2月 |
市民文化会館有志から「常滑市民文化会館の存続について」の約4,500筆の署名が提出された。 内容は、
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平成30年3月 | 常滑市公共施設アクションプランの策定にあたり、市庁舎は単独で「移転建替え」、図書館と市民文化会館・中央公民館は「複合化・施設機能見直し」の方針に変更した。複合化の時期は、策定当初はアクションプランの前期期間中(平成30年度から令和6年度まで)の期間としたが、この期間中に市庁舎や給食センターなど他に優先すべき施設整備があったことから、後に中期期間中(令和7年度から令和16年度まで)に変更した。 |
平成30年度 | 図書館の耐震診断を実施し、2階は耐震性がなく、1階も多数の市民が利用する公共施設として望ましい耐震指標に達していないことが判明した。 |
令和元年5月 | 平成27年度の耐久度調査によりコンクリートの劣化が進んでいることが判明しており、耐震改修・大規模改修を実施したとしても長寿命化が困難なことから、市民文化会館・中央公民館との複合化までの間の暫定的な措置として、図書館本館機能を分散移転させる方針とした。 |
令和元年度 令和2年度 |
本館機能の分散移転の準備のため、青海公民館の閉架書庫増築・施設改修、南陵公民館の施設改修、市庁舎内のこども図書室整備などの施設整備を実施 |
令和3年9月 | 常滑市立図書館旧本館を供用廃止。分散移転の引っ越し作業のため全館3カ月間の休館 |
令和4年1月 | 青海公民館、南陵公民館、市庁舎内の図書室の3館体制で図書館サービスを再開 |
令和5年度 | 庁内ワーキンググループにより、図書館を中心にした文化施設のあり方を検討 |
令和6年度 | 常滑市公共施設アクションプランの改訂に向け、文化施設等のあり方検討を実施。検討にあたり、市民アンケート・関係団体ヒアリングなどを実施 |
令和6年12月 | 常滑市議会文化施設等あり方検討調査特別委員会が中間報告(※2) |
令和7年1月 | 「図書館は単独整備」とする方針を含む常滑市公共施設アクションプランの改訂(中期計画の策定)(案)を公表し、パブリックコメントを実施 |
令和7年3月 | 常滑市議会文化施設等あり方検討調査特別委員会が最終報告(※3) |
令和7年3月 | 「図書館は単独整備」とする方針を含む常滑市公共施設アクションプラン(中期計画)を策定(※4) |
- ※1 「常滑市公共施設等総合管理計画」のページへ(内部リンク)
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※2 文化施設等あり方検討調査特別委員会中間報告書について (PDF 1.0MB)
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※3 文化施設等あり方検討調査特別委員会報告書について (PDF 1.6MB)
- ※4 「常滑市公共施設アクションプラン」のページへ(内部リンク)
図書館を「単独整備」する方針に変更した理由
これまで、公共施設アクションプラン(前期計画)において、「図書館と市民文化会館・中央公民館は複合化」する方針としてきました。しかし、アクションプラン(前期計画)の策定から7年が経過し、市をとりまく様々な状況が変化してきています。
令和7年度から令和16年度までを計画期間とする公共施設アクションプラン(中期計画)の策定にあたり、図書館、市民文化会館・中央公民館についても、これまでの「複合化」の方針にとらわれず、今後どのような方針にすべきかを令和6年度に検討してきました。
市民アンケートや関係団体へのヒアリングを実施する中で、図書館については、青海・南陵地区の図書館を維持しつつ、市の中心部に新たに旧図書館本館と同規模以上の図書館整備を望む声が多く、また、早期整備を望む声も多くありました。また、複合化についても「複合化した方がよい」との回答が一定数ありながらも、「経費面でメリットのある方法がよい」との回答割合が最も多くなりました。
また、この間、市議会「文化施設等あり方検討調査特別委員会」においても検討が進められ、複合化については『「複合化」にかわる「単独整備」を軸に、引き続き、財政負担に影響の少ない手法の検討』、図書館については『整備費などの経費面に配慮しつつ、市民や関係団体等の理解を得ながら、早期整備』、市民文化会館・中央公民館については『引き続き、利用状況、施設規模、改築費、長寿命化など、様々な観点からの比較検討を行い、今後のあり方について検討』をすべきとの報告がなされました。
これらの結果を踏まえ、近年の急激な建築価格の高騰などを考慮すると複合化には多大な整備費用がかかること、複合化する場合は施設規模や施設機能などの検討にさらに時間を要し、整備が遅れていくことなどから、「図書館は単独整備」、「市民文化会館・中央公民館は引き続きあり方検討を推進」する方針としました。
市民アンケート調査・関係団体ヒアリングの実施結果の分析
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