農林水産業

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ページ番号1001222  更新日 令和4年3月31日

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農業

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〇農業の歴史

常滑市は、内陸部を中心に農業に適した平地や丘陵地が広がっており、明治時代には、稲作を中心に麦や野菜が、明治時代後期からは桑、養蚕、養鶏など集落ごとの特色を生かした農業が行われていましたが、大きな河川に恵まれないため、絶えず農業用水の不足に悩まされてきた地域でありました。

明治末時点で、北部の旧三和村や南部の旧小鈴谷村では全戸数の約8割を農業者が占めていたほか、旧鬼崎村と旧西浦町では漁業への依存度も高く、半農・半漁という形態も多くみられました。

戦後の農業としては、農地改革や農業協同組合の組織化などの制度改革や機械化や肥料・農薬の普及による農業技術の進展を受けて、稲作を中心に野菜、花き、果樹、養鶏、養豚、酪農など都市市場に直結した部門の成長が著しくなりました。

しかしながら、その後は高度経済成長期に向かっていく中、国全体の産業構造として、第2次産業、第3次産業が発展し、常滑市においても農家の兼業化や脱農化が進むことになります。

一方、水問題に悩ませられ続ける中、昭和36年に知多半島全域の農業者の悲願であった愛知用水の通水が始まり、さらに小規模が農地が多かった中、昭和40年代後半から、国の「総合パイロット事業」や「県営ほ場整備事業」などの大規模な土地改良事業が、市内市街化区域全域を対象区域として行われたことにより、本市における農業生産基盤は大きく向上しました。

現在、農業者の減少傾向は続くものの、経営規模拡大(担い手への農地集積)や機械化・省力化により、常滑市の農業は何とか維持されるとともに、農業の6次産業化や輸出拡大など新たな取り組みを行う農業者も出てきており、本市において農業は、依然として重要な産業の一つとなっています。

 

〇農産物の分布

市内内陸部全域に水稲、北部地域を中心に畜産や花き、南部地域を中心にいちじくや野菜が栽培されています。

 

〇市内農産物の産出額(順位)

第1位養鶏、第2位水稲、第3位養豚、以下野菜、果実、酪農、花きと続いています。

水産業

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〇水産業の歴史

幕末から明治にかけて常滑市の漁業は、農家による自給的漁業が行われたり、いわし、ふじつぼ、ヒトデ、藻類、シャコなどの肥料用としての販売が中心でした。明治時代後期になると、各地に漁業協同組合が設立され、はえ縄、竿釣り、たこ釣り、えび網、地引網などが行われました。

大正時代になると動力船の普及が目覚ましく、戦後になると、はえ縄、刺網、底引き網などが盛んに行われていましたが、昭和30年代に入ると工業化や都市化が著しくなり、市内の漁業は漁場の縮小も加わり、漁船漁業が衰退していく中、漁業の中心は海苔の養殖に移行していきました。

海苔は伊勢湾において平安時代から甘海苔が採られていた記録もありますが、市域においては、江戸時代に鍋田地方から流れてくる海苔を自家用や進物用として加工する漁民もいたことが記されています。そして、遠浅で小河川の流入もある恵まれた常滑沿岸で本格的に大規模な養殖が始まったのは昭和31年からとなります。

昭和33年度から海苔の養殖を始めた鬼崎漁協は、今では木曽三川の豊富な栄養素を受けた良質な海苔の産地として知られ、共同加工場の建設により品質向上も図られ、愛知県内では第1位の生産量(年約1億枚)を誇る一大産地となっています。

 

〇主な海産物

海苔、アサリ、アカモク、カザミ(ワタリガニ)、エビ類(ヨシエビ、クルマエビ)、タコ、アナゴ、カレイ類、スズキ類など

 

※参考文献:「常滑市誌」「農林水産統計年俸」など

このページに関するお問い合わせ

経済部 経済振興課
〒479-8610
愛知県常滑市飛香台3丁目3番地の5
電話:0569-47-6117 ファクス:0569-34-9784
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