無形文化財(市指定)

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ページ番号1008144  更新日 令和7年1月5日

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無形文化財

タタラ技法・ヒネリ技法 澤田重雄氏

タタラ技法・ヒネリ技法 澤田重雄氏

明治から大正にかけて、常滑焼が近代産業化する中で、花器や植木鉢の生産が主要な品目になり、この生産に板状の粘土(タタラ)や粘土ひものひねり技法が使われました。この技法が常滑焼の産業の中で多用されるのは明治以降ですが、江戸時代にはその萌芽を認めることができます。
近世の縁起物つくりにはヒネリ技法が用いられ、タタラ技法は瓦の製法として発達したものです。

ロクロによる手造り急須技法 二代澤田昭邨氏

ロクロによる手造り急須技法 二代澤田昭邨氏

二代澤田昭邨氏の「ロクロによる手造り急須技法」は、急須の様々な形態を網羅するもので、しかも機能性に優れた急須を生み出すものです。形態的な美しさは、使いやすさを保証しませんが、昭邨の熟練は、それを両立させた点で高く評価されています。また、朱泥に限らず南蛮、烏泥、緑泥、窯変など急須ならではの素材の加工にも優れており常滑の地で受け継がれていくべき技法です。

ロクロによる手造り急須技法 小西洋平氏

ロクロによる手造り急須技法 小西洋平氏

小西洋平氏の「ロクロによる手造り急須技法」は、あらゆる急須の可能性を求めた末に確立されたものであり、伝統を受け継ぎつつも、新たな伝統を創造しようとする試みに溢れたものになっています。さらに独自に考案された練り込みカット技法は、新たな表現でありながら古典的な位置を占めており将来に受け継がれていくべき技法です。

常滑の施釉陶器技法 谷川省三氏

常滑の施釉陶器技法 谷川省三氏

谷川省三氏の「常滑の施釉陶器技法」は、父親の代より受け継がれた茶陶とともにあります。常滑焼の近代化の中で進んだ常滑の釉薬研究を工芸の分野に取り入れ、独自の表現として確立した技法は、常滑焼の伝統の一翼を担いつつあります。抹茶器と結びついて春陽・省三とつながる施釉陶器技法は、さらに深化・継承されるべきものです。

手彫りによる加飾技法 吉川房夫氏

手彫りによる加飾技法 吉川房夫氏

吉川房夫氏の「手彫りによる加飾技法」は、初代澤田昭邨より受け継がれた技術で、印刀を用いて茶器製品や花瓶などの表面に彫刻を施す常滑焼独自に発展した技法です。吉川氏によって加飾された製品は、本来の常滑焼製品としての価値や品質を一層高めるもので、多くの需要者から絶大な評価を得ており、まさに常滑焼の伝統として受け継いでいくべき技法です。

常滑焼工法「大物ヨリコ造り」 前川賢吾氏

常滑焼工法「大物ヨリコ造り」 前川賢吾氏

前川賢吾氏の常滑焼工法「大物ヨリコ造り」は、平安時代末期から始まる常滑焼の伝統的な技法の一つです。前川は常滑焼を代表とする大型の甕や壺だけでなく、近代的な新しい作品も生み出しており、古来の伝統を受け継ぎつつも、新たな伝統を創造しようとする試みに溢れたものになっています。

ロクロによる手造り急須技法 清水源二氏

ロクロによる手造り急須技法 清水源二氏

清水源二氏の「ロクロによる手造り急須技法」は、父啓三より受け継がれた技術で、ロクロに大きな粘土塊を乗せて連続的に胴や口、手を造る中途挽きの技法です。清水氏は田土を水簸して良質な朱泥土の精製や各種陶土の混練、高度な焼成技法によって、土本来の豊かな表現を引き出すために独自の研究を重ねています。まさに常滑焼の伝統として将来に受け継がれていくべき技法です。

ロクロによる手造り朱泥急須技法 鯉江廣氏

ロクロによる手造り朱泥急須技法 鯉江廣氏

鯉江廣氏の「ロクロによる手造り朱泥急須技法」は、一つ挽きニヨル急須造りが優れており、ロクロに乗せた一つの粘土塊から一つの急須の胴を作り出すものです。この技法は、急須職人の父、玲光より受け継いでいます。急須造りが盛んになったとされる江戸時代後期から脈々と常滑で受け継がれ、土にもこだわりのある伝統的な技法であり、将来に受け継がれるべき技法です。
 

常滑焼工法大物ロクロ技法 杉江幸治氏

常滑焼工法大物ロクロ技法 杉江幸治氏

杉江幸治氏の「常滑焼工法 大物ロクロ技法」は、粘土塊をロクロ台に据え、手で叩きながら底打ちにした後に、ロクロの回転を利用して一気に立ち上げるというもので、長い経験と熟練の技が必要とされます。杉江氏は、この大物ロクロ技法を江崎一生氏、竹内公明氏から学び独自の作風を築きました。この技法は、新たな伝統を創造するものであり後世に残すべきものです。

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